出版元PreSoccerTeam

サッカーの進化

24/03/2015

メンタルパフォーマンス

毎週末にスタジアムにて90分間、11人対11人の2チームが凌ぎを削るチームスポーツにおいては、より多くのゴールを決めたチームが勝利を収めることができます。
これからこのスポーツの真実と派手な表舞台の陰にある日々の仕事について話をしていこうと思います。
試合に向けての準備において「コンディショニング」のように様々な要素が複合的に関連してきます。また、メンタルと社会的な要素の重要性が日々高まってきています。

監督の視点から見ていくと私たちは新しいサッカーの時代に直面しており、私たちの仕事はスポーツ選手の様々な要素を管理・コントロールすることです。以前、監督たちはピッチ上の仕事のみに集中していましたが、現在では選手個人のピッチ外の要素(休息・栄養管理・余暇など)にも気を配らなくてはなりません。これらの要素に注意を払うことは選手がシーズン中に最高のパフォーマンスを発揮する為に必要なものです。

このような管理方法は、選手が自身に応じたやり方を自ら行う事で各選手に責任を与え、グループ内での一体感を生み、サッカー選手の本質を高める事につながるやり方です。最終的には私たちは、同じアイディアと目的を生み出す為に全ての人が団結心を持てるようにするべきです。その為に選手たちはチームのプレースタイルを理解しなければなりません。

私たちはチームマネジメントが選手たちの最適なパフォーマンスを引き出す為にとても重要で決定的な働きをすることを理解する必要があります。監督は全ての選手とよい関係を築く能力を持つべきで、彼らひとりひとりと向き合う為に同じ頻度・異なるやり方で彼らとの関係構築を行います。このような仕事においてはグループの全ての選手の細かい分析とシーズンに向けて設定する最も困難な挑戦を状況に応じて変化させる必要があります。しかし一度、深くチーム全体がそれを理解したらチームから最高のパフォーマンスを引き出す事ができます。

競争力のあるチームの構築
現状のサッカーにおける目標とは、「若い選手たちの教育」というとても重要なプロジェクトの発展に必要不可欠なものを見つける事です。この考えは徐々に優秀な選手が多く排出されている環境では取り入れられています。そういった理由から若い優秀なサッカー選手たちの重要性はサッカー界において日に日に増しているのです。

「サッカー選手が成長するプロセスにおいて、どこに難しさがあるのでしょうか?」
クラブは自分たちの定めたプレーモデルにおいて力を発揮できる強烈な特徴を持った選手を探しています。ですので、情報というものは最も重要な要素ではなく、同様に選手が試合の中で現れる問題を理解し最適な解決方法を見出す事・監督たちが求めていることに適応できるかに注目しましょう。

私たちが選手たちとコミュニケーションを取る方法はとても重要になるでしょうし、同様に選手たちへ与える情報の質も問われるでしょう。私たちは選手たちがコーチングに対して反応するだけになることなく、自分たちで解決策を見いだせるように情報を与えるべきです。

1つのよいトレーニングのやり方として、練習中や試合といった常に異なるシチュエーションから抽出されたものを基に構成されるものがあります。この方法論を用いる事で選手やチームが抱える主要な問題に力を注ぐことが可能となり、周囲からもたらされるいくつかの複雑な情報を制限する事が出来ます。私たちの仕事は常に選手のメンタルと関連し、実際の試合の状況に基づいたものであるべきです。多くのプロ選手はトレーニングが進んでいく中で実際の試合の状況とかけ離れれば離れるほど集中力が低下していきます。

同様に監督たちにとって制限された状況を説明する事はとても簡単ですが、それは実際の試合とはかけ離れてしまうのです。もしアイディアが100%確実で、なおかつ全ての選手が納得してトレーニングに臨むことができれば監督は選手から信頼を得るでしょう。
私たちの目的は、いつも自分たちのプレーモデルに関連して選手たちが継続的に獲得できるものがあり、選手個人が成長できるものであるべきです。

サッカーのプレースタイル
最近の10年でスペインではボールポゼッションを高める事で試合を支配する事を狙いとしてきました。ペップ・グアルディオラが率いていたFCバルセロナやスペイン代表は典型的な例です。一方で、ボールを持たずにゲームを支配する事は可能でしょうか?

それはある特別な特徴を持った選手がいれば可能だと思います。そういった選手を「総合的なサッカー選手」と呼びます。攻撃する時と同じプレー強度で守備ができる選手がそれに当てはまります。そういった選手には複数のポジションでのプレーを経験させるべきで、もし可能ならばフィジカル面も高い能力を持てるようにトレーニングすべきです。しかし可能ならば、と言ったのは決してフィジカル能力を軽視しているわけではなく、良いプレーをする為・選手として成長するための必要最低限のフィジカル能力は持っているべきです。

2014年のワールドカップを制したドイツ代表はとてもよい例として挙げられます。彼らにはスピードに優れた選手・強さに秀でた選手・インテリジェンスに溢れた選手という3つの異なる特徴を持った選手たちがいました。さらに彼らは勝者のメンタリティを持っていました。

結論としては、サッカーには完璧なものは存在せず、試合の中ではしばしば不完全さが必要となったり、効果を発揮する時さえあるのです。得てして攻撃時には不完全なものが守備時には完璧なものとなるということがある、こういった考えを持つ事は成功に関して重要となります。

何よりも忘れてはならないのは、サッカーをプレーするのが好きという気持ちがまずは大切であるということです。そしてサッカーは人々に感動を与える事ができるスポーツであるということです。

Albert Xicota Garcia